脊柱の破裂骨折

・脊柱の破裂骨折（せきちゅうのはれつこっせつ）

 

　破裂骨折は椎体の前方の壁だけではなく、後方の壁も圧迫骨折するものをいいます（一方で、脊柱の圧迫骨折は、椎体の前方壁が楔状骨折するもので、その多くは、脊髄神経には影響を与えません。）。 　

　交通事故との関係では、脊髄症状、麻痺、痺れ、脚の痛みなど、重い症状が生じる可能性があります。

 

・治療等 　

　主に、緊急手術による骨折部位の固定が行われます。 　

　一般的に、ＸＰとＭＲＩ検査が行われています。 　

　骨の形が保たれていても、ＭＲＩでは輝度に変化があるため骨折と診断できます。 　

　複数の椎体骨折の場合でも、ＭＲＩでは、陳旧性骨折、又は、新鮮骨折の診断が可能です。

 

・後遺障害等級（可能性） 　

　第５級２　　神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、特に軽易な労務以の労務に服することが出来ないもの 　

　第６級５　　脊柱に著しい変形又は運動障害を残すもの 　

　第７級４　　神経系統の機能又は精神に障害を残し、軽易な労務以外の労務に服することができないもの 　

　第８級２　　脊柱に運動障害を残すもの 　

　第９級１０　神経系統の機能又は精神に障害を残し、服すことができる労務が相当な程度に制限されるもの 　

　第１１級７　脊柱に変形を残すもの 　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上